2025年3月15日と19日、カフェからびなにて『つ・む・ぐ ~織人は風の道をゆく~』の上映会を開催しました。からびなシネマでは、ドキュメンタリー作品を通じて価値観を広げ、参加者同士が感想を共有し、対話を生み出す場を提供しています。今回も、多くの気づきと感動をもたらす貴重な時間となりました。
作品が問いかける「生きる」ということ
この映画は、タイ東北部イサン地方の織物文化を軸に、伝統と現代、自然と人、人と人のつながりを描き出します。登場する3人の主人公——服飾デザイナーのさとううさぶろう氏、在宅医療を実践する船戸崇史医師、農的暮らしと音楽を両立させるYae氏——は、それぞれ異なる立場から「本当の豊かさ」について考え、実践しています。
上映後の感想では、「見終わって清々しい気持ちになったと同時に、考えさせられるテーマだった」という声がありました。彼らは人生の課題を抱えながらも、流されることなく、今自分にできることを実践している。その姿勢に共感し、自分自身の生き方を見つめ直すきっかけになったという意見が多く聞かれました。参加者の中には、二回目の鑑賞という方もいらっしゃいました。その方は、「初めて観た時と今では、人生の出来事を経て、感じることが変わった」と話してくださいました。
映画鑑賞を通して生まれるつながり
「つむぐ」というタイトルが示すように、この作品は、人と人とのつながりを織り上げるような映画です。ある方は、「タイの農村や房総半島の畑、海辺の風景が何か懐かしく胸に迫った」と感想を寄せてくださいました。また、映画に登場する機織りの共同作業を行う村人、がん患者、歌い踊る人々の表情には、どこか共通した穏やかさがありました。さらに、「この作品を観たことで、『私たちの町にも何かを生み出すことができるのではないか?』と励まされた」という感想もありました。日々の生活の中にある営みや関係性を見直し、新たなつながりを生み出すこと。それは、映画を鑑賞するという体験を通じて得られる大切な気づきなのかもしれません。
今回の上映会を通じて、物質的な豊かさだけでなく、精神的な充足やつながりの大切さを再認識する機会となりました。参加者の皆さんとともに、映画のメッセージを共有し、対話を深めることができたことを大変嬉しく思います。ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。これからも、映画鑑賞を通じて「つむぐ」場をつくっていければと思います。
コメント